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戸田克樹のコラム
第543話「SD」

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2026年4月9日

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すでにご存知の方もおおいかもしれませんが、骨格粗大症(SD:Skeletal Disorder)という病気が農水省の遺伝的不良形質のプロファイルに新たに追加されました。

先天性の奇形のひとつで、特徴としては過大子になりやすく、骨端(とくに四肢関節)の肥大があるために歩行に異常がある点が挙げられています。これが原因で衰弱や死亡につながることはありませんが、将来的に歩行異常が見られるようになる可能性があり、発育に問題が出てくることが予想されます。この遺伝的疾患は父、母がどちらもその遺伝子をもっていて、さらにその遺伝子が両方とも子に受け継がれた場合に発症します)。

大切なポイントは「保因(遺伝子が片方だけある)状態では発症しない」ということに加え、「保因個体は枝肉重量の増量が期待できる」というメリットが存在している点にあります。つまり、事前に調べることで発生を予防できますし、さらには保因子牛(増体に期待ができる牛)の生産を狙って種付けができるということです。すでに、各人工授精所や事業団で保因種雄牛の情報は公開されています。これらの情報を有益に活用するとともに、SD牛発生予防のために繁殖農場では母牛の検査を行ってみることをおすすめします。

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