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第539話「病気を減らすためにできること⑳~消毒の前に十分乾燥~」 |
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2026年3月12日
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ハッチや床面などを十分に洗浄できたら、環境中の病原体数は大きく減ります。さらに、有機物がなくなるので消毒薬の効果もしっかりと発揮されることでしょう。
ただ、消毒薬を意気揚々と散布する前に、ここでもうひと工程を挟んでいただきたいのです。それが今回のテーマである「乾燥」です。
なぜ乾燥が大切なのか。それは、隙間に残った隠れ病原体を倒しておきたいからなのです。ハッチや床面にはたくさんの窪みが存在しています。そして、そこには洗浄で流しきれなかったウイルスや細菌がまだ潜んでいる可能性が高いのです。

いくら洗浄をがんばっても、ここに残った病原体を完全に取り除くことは難しいです。だからこそ、消毒薬を散布していくのですが、もし濡れたままで散布してしまうと、隙間にたまっている水が消毒薬の浸透をじゃましてしまう、あるいは消毒薬の濃度が薄まり効果が弱まってしまう可能性があるのです。

それに、濡れたままでおいておくとその湿潤な環境下で残った病原体が活発に増殖してしまうリスクもあります。逆に、乾燥をしっかりしておくとそれだけで構造が破壊されて残存した病原体数が減っていく効果も期待できます。
消毒薬の効果を最大限に発揮してもらうために一番大切なことは、実は消毒作業よりも事前の洗浄と乾燥にあるのでした。
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