2025年11月4日 *********************************************************** ウソやろ!!!こんなにいるの!!! もう、街中に大量の外国の観光客の方々がひしめいていたのです。ここまで凄いとはまったく思っていませんでした。ここは日本なのだろうか??と思ってしまいました。 まず、観光・来日客の動きから押さえておきましょう。出入国在留管理庁の速報によると、令和5年(2023年)における外国人入国者数は 約 2,583 万人。令和6年(2024年)には、外国人入国者数が 約 3,678 万人 に達し、過去最高を更新しました。日本の人口が約1億2千万人とすれば、ざっくり三分の一くらいの人数が日本に来ている。新宿などの都市部において、インバウンド市場は「爆増」と言って差し支えありません。 一方で、地域の牧場・畜産現場を支えてくれている外国人労働者の方々。特に田舎で広大な土地を活用する農業では、労働力確保が大きな課題。ここに彼らの存在が不可欠になっています。「外国人を雇用する事業所数」は令和5年、318,775 だったものが令和6年には342,087、7.3%の上昇です。雇用外国人数2,048,675 人から2,302,587 人、12.4%の上昇。これらから分かるように、畜産・牧場でも「外国人労働力」が一定の柱となっています。ちなみに令和5年10月末時点でのデータですが、実習生の国別割合は、ベトナムが50.6%、インドネシア17.4%、フィリピン9.0%、中国7.4%、ミャンマー6.1%となっています。 ここではっきりと言っておきます。日本の農業は現状を維持するためには、彼らの働きなくして運営は非常に厳しい。いや、不可能ともいえます。働いてくれる人がいなければ、すぐに崩壊します。そして彼らに依存する体制は年々さらに増加してきています。これは間違いありません。今後どのような形でやっていくのか。もう、この問題に関しては小生のレベルをはるかに超えた問題です。日本の未来をどうしていくのか。日本の未来を大局観にのっとって見据え、帝王学を交えて考えなくてはいけない最重要課題です。 さて、色々と話を聞いてみると、外国人観光客の多くは、必ずしも最高級の和牛のみを求めているわけではないことがわかってきました。むしろ最近は「手頃な価格で、サービスが良く、日本ならではの味」を求める傾向が強いという話を聞きました。また、さまざまな体験を重視しているとも聞きます。こうした背景から、和牛高級路線だけでなく「日本産牛(和牛・交雑牛を含む)を、コストパフォーマンス重視で世界に提供する」という切り口が、観光客取り込みに有効なようにも感じました。今後は牧場側・畜産経営側も視野を広げ、「プレミアムだけでない」方向性を考える必要があります。 ただし、気を付けなければならないのは「国内の日本人にとって日本が“面白くない国”になっている」という現実です。観光客にとっては「安くてサービスの良い国」であっても、国内の人たちにとっては「高くて魅力を感じにくい国」になってきています。確かに値段はインフレもあるけど高い!!外国人価格になっているので思わず目が飛び出ました。ホテルなどその最たるものですね。このギャップをどう捉えるか。おおくの場所でさまざまな問題が噴出してきています。なかなか難しい問題です。実はこれは日本だけでなく、世界中で問題となっている難問です。 地方の牧場では、外国人労働者の方たちが牛舎・給餌・搾乳・分娩管理等を支えてくれています。かたや一方で東京・新宿などでは、訪日観光客が「日本の牛肉」を楽しんでいます。これを単なる「偶然の並行」から「戦略的な軸」に昇華させることが、これからの畜産業の挑戦になるかもしれません。いま、2つの外国人の波が私たちの畜産現場と外食・観光市場を静かに揺らしています。この揺れを「牛軸」という観点で捉え直せば、牧場から東京・新宿の街まで、「牛が世界と日本をつなぐ架け橋」として動き出す可能性があります。 皮下注射や静脈注射、気管内注射などの仕方も解説しています。わかりやすいようにQRコードを付けてあるので、スマホをかざせば動画も見られますよ。 10月末発売。 |
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