2025年10月30日 *********************************************************** 実際の触診方法については、過去にシェパードのYou Tube動画内で紹介しております。お時間のある方は、下の動画をクリックしてみてください。
なぜ、この触診が大切なのでしょうか。 胸部の触診では「肋骨骨折の有無」を確認します。とくに、難産であればかなり念入りに触診を行った方がよいです。最初は問題がない場合が多いのですが、生後日齢が経つにつれて、折れた肋骨が肺にあたり呼吸の度に強い痛みを感じて調子が悪くなることがあります。また、肋骨が折れるほどの強い圧力がかかっているわけですから、肺でも出血を起こしている可能性が高いです。元気よくミルクを飲んでいたとしても、必ず肋骨が折れていないかは確認しておきましょう。折れている(もしくは折れている気がするが自信がない)場合は、かかりつけの獣医師へご連絡し、早急に治療を行ってもらってください。 また、お臍の触診では臍帯炎や尿膜管(膀胱につながる管)遺残や臍静脈(肝臓につながる管)炎の有無を早期に発見できます。珍しいケースですが、臍動脈遺残が発見されることもあります。これらを放置すると、腹膜炎につながったり、腎臓や肝臓への影響が生じたり、長引く炎症で子牛の体調が悪くなったりする可能性が高いです。こちらも早期発見が非常に重要です。 ちなみに、触診のタイミングとしては生後3日目ごろがよいと思います。生まれてすぐは体が濡れていてよく分からないかもしれません。また、お臍のトラブルは生後すぐには起こらないのであまりに早い触診では見過ごされる可能性があるのです。体の表面もお臍も乾いたころを見計らって、触診を行ってみてください。 皮下注射や静脈注射、気管内注射などの仕方も解説しています。わかりやすいようにQRコードを付けてあるので、スマホをかざせば動画も見られますよ。 10月末発売。 |
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