(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
橋本匠護のコラム
分娩時のちょっとした違和感への気付きが子牛の命を救う

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2025年10月10日

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先日、とある農家さんからこんな電話が。「今、分娩センサーが抜けたので産道に手を入れてみたんですけど、いつもより産道からの出血が多くてー」とのこと。

農場に到着し、内診をすると早期胎盤剥離でした。

まだ子牛の活力は良好で一安心。しかし母と子をつなぐ胎盤が早いタイミングで剥がれてしまう早期胎盤剥離の場合、産道内で急激に子牛が弱ることもあるため要注意です。

ということで、産道マッサージで産道を広げつつ、無事に娩出。今日で生まれて10日程になりますが、子牛は元気に走り回っていました。よかったです。

今回の農場さんでは、分娩前(センサーが抜けたタイミング)にルーティーンで産道や胎子の状態をチェックされています。だからこそ、ちょっとした違和感に気づかれて、早期胎盤剥離を早い段階で発見できたのだと思います。

改めて産道チェックの重要性を感じた橋本でした。

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これは危険。注意しましょう!

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