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橋本匠護のコラム
妊娠牛の挫傷

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2025年10月3日

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先日「妊娠牛のおなかが腫れてます」との往診依頼がありました。

現場に到着すると、確かに母牛の右けん部あたりがボッコシ腫れています。

さらに皮膚の表面には引っ掻いたような跡も・・・。

これは挫傷(打撲傷)によって、皮下に血液や漿液などの液体が貯留している状態と診断しました。また「引っ掻いたような痕跡」から、他の牛が角でつついたり、乗駕などによるものでは?と考えました。もしかすると、この母牛は牛群の中で序列が低い、もしくは相性の悪い牛がいるのかもしれません。

そこで治療と並行し、牛の隔離もしくは少ない牛群への移動をお願いしました。これは「挫傷を治す」という目的もありますが、もう一つはストレスによる流産などのリスクを減らすためです。慢性的なストレスは、妊娠維持をするうえでNGです。

もしこういった牛を発見された際は、隔離もしくは移動をご検討ください。
 
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