2025年9月26日 *********************************************************** 併せてサイレージ調整時に重要なことは、イネWCSの水分量です。これは他のサイレージにも言えることですが、水分量が高すぎると「排汁による栄養損失」や「酪酸発酵」などの原因となることがあります。前者の「排汁による栄養損失」は、文字通りですので今回は説明を割愛します。 後者の酪酸発酵は、不良発酵の一つとされています。酪酸発酵が進むと、サイレージ中の乳酸やタンパク質などが分解され、酪酸やアンモニアなどが生成されます。これらは栄養価の低下だけでなく、嗜好性も低下させてしまうことがあります。たまに「ラップを開けると水がバシャッと出てくる」ようなWCSと遭遇することがありますが、こういったものは要注意ということです。 ちなみに酪酸発酵の原因は水分量以外にも、「乳酸発酵が不十分でpHが下がりきっていない」「サイレージに土砂が混入している」なども原因となります。ぜひサイレージ調整時はご注意ください。
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