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松本大策のコラム
皮膚真菌症に対する硫黄軟膏(新処方)

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2025年8月25日

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2026年卒獣医師採用について

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 今年は6月ごろに熱中症が増えたのですが、7月以降日中の気温は高いものの、夜間の熱帯夜が少ないため、牛さんでは例年よりも熱中症が少ない気がします。
 獣医さんはというと、僕はタイベック防護服を着て、一日中農場巡回していると午後からおかしくなって、夕方にはすっかり脚の力が入りにくく、ぐったりして2~3日は吐き気と頭痛などに悩まされています。誰か、エアコン付きのタイベック作って!

 ところで、牛さんはトリコフィトン・ベルコーザムというカビによる皮膚真菌症(一般的に白癬といわれるやつです。地方ではトクフク、ガンベ、カサなどと呼ばれます。)を起こします。この皮膚真菌症に対する市販薬の製造が中止となって、使える薬が減っています。ナナオマイシンも以前はとても効果があったのですが、現在、全国各地で耐性化が進んで、効果も落ちています。
 シェパードでは、局法硫黄粉末とグリセリンを使った真菌軟膏を作り効果を上げていましたが、より刺激のない新処方を伏見先生から教えていただきました。卒業生から、様々な情報をいただけるって、ありがたいですね。

 その新処方ですが、グリセリンの代わりに人間の食用のショートニング(ジュアン)を使うやり方です。ジュアンは、もともと人間の食用で、ピーナツバターを塗りやすくするために混合したりする食用で安全性も高く刺激性がないため、これは良いと思い、シェパードのHPでも拡散しようと思いました。
 写真を二つほど出しておきますね。ひとつは伏見先生の作り方の図です。


ジュアンHG


ジュアンで作る真菌軟膏-(株)Guardian伏見先生ご提供-

 この時期、人間も腕時計のベルトの下とか、ばんそうこう張った部分とかに移されやすいので、1日2回はその部分もきれいに洗浄しましょう。
 
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今週の動画
臍ヘルニアの中に腸管!エコーで観察

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