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夏バテに漢方薬 |
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2025年8月18日
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もうお盆も過ぎたというのに、各地で気温が40℃前後って、本当にこの先どうなるのでしょう?
不思議と例年に比べて牛さんの熱中症は少ない気がします。どうしてかな?と考えているのですが、はっきりと思い付くことがありません。
それでも、熱中症で体温上昇や流涎、呼吸促迫の子牛や肥育牛は散見されていますし、弱い個体では酢酸リンゲルや重曹注を点滴しても、なかなか改善しないものも見受けられます。
こういう個体には、人間用の漢方薬である補中益気湯が効果を上げています。体重100kgくらいまでの子牛だと人間と同じ量を朝夕2回与えると(ミルクに混ぜてもエサに添加しても、そのまま口に入れてもかまいません)、3日ほどでかなり症状が改善します。
肥育牛ならば、1袋/体重100kgを朝夕2回与えます。

以前からお話ししていると思いますが、漢方薬は体質改善で徐々に効果が出ると思っていらっしゃる方が多いのですが、実際はとても早く効果を表します。逆に3日間与えても効果がなければ薬を変更します。
漢方薬が生まれた背景を考えてみてください。中国が貧しい時代、薬草の調合でなんとか病気に立ち向かっていたので、慢性病など相手にする余裕はなかったのです。
夏バテで寝ている間に足がつったりする方はいらっしゃいませんか?そういう方は、芍薬甘草湯という漢方薬を飲むと1~2分で全く痙攣がなくなりますよ。用法用量は守りましょうね。
補中益気湯は年中病中病後の体力低下に使えますが、夏バテ専用ならば、清暑益気湯という漢方薬が優れています。

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今週の動画
今の所、これが一番かな〜
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