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屋根の暑熱対策いろいろ |
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2025年8月8日
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先日、往診先のMさんの牛舎に入ると、いつもと違うことに気づきました。それは牛舎内が、明らかに涼しくなっていたのです。Mさんに詳しく伺うと、「屋根をちょっとテコ入れしたのよ~」とのこと。ということで、今回は屋根の暑熱対策の話をしていこうと思います。
屋根に断熱材を使う
断熱材の利用は高い防暑効果があるとされ、利用されている方も多いのではないでしょうか。断熱材の中には、既存の屋根を残したまま重ねて使用されている事例もあります。一方で導入時のコストと手間は少し高めかもしれません。
屋根を塗る
屋根を石灰乳や遮熱塗料で白く塗るという対策です。コストを抑えつつ対策をすることができるのは、大きなメリットです。一方で定期的な塗り直しが必要な点、高所での作業が必要な点に関しては要注意です。中には2~3年の塗り直しで良い製品もありますので、そういったものを利用すると良いと思います。またドローンを使って塗られている事例もありますので、うまく活用できれば省力的に実施することも可能かもしれません。
屋根上に散水する
屋根上に散水することで、気化熱などの効果で屋根の熱を下げるというものです。往診先でも、2件ほど屋根上に散水器を設置し実施されています。積雪量が多い地域などでなければ、一度の設置で長いこと使うことができます。ただし水を使用するため、ある程度の水量が必要で、環境の湿度も少し上がりやすい点は注意です。

↑屋根上散水
番外編:白の畜産波板を重ねる
最後は冒頭のMさんが、実際に実施されていた対策です。方法はシンプルで既存の屋根の上に、白の畜産波板を設置するというものです。

↑波板

↑既存の屋根(スレート)の上に波板
上の波板が光を反射しているからか、波板と既存の屋根の間の空気層が断熱効果となっているからなのか、理由ははっきりしていません。しかし体感では確実に涼しくなっていました。現時点では断熱効果なども含め、もう少し検証が必要なため番外編としました。
ということで、ちょっとした実験で諸々の検証をしてみようと思います!
つづく
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