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梅雨時の腐敗に注意(体験談から)② |
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2025年7月16日
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前回の続きです。
哺乳器やバケツなどの器具が乾きにくくなり、細菌やカビが繁殖しやすいのも梅雨時期の特徴です。
対策のひとつとして、消毒液への浸け置き時間を必要以上に長くしないことが大切です。
これも私の経験談でお恥ずかしい話ですが、器材の消毒液浸漬が半日で十分なところ、数日放置してしまいました。
すると消毒液中に黒い斑点が発見され、おそらくカビか細菌だと思われるため、洗い直しとなりました。
また、蹄のトラブルも増える季節です。
雨が続いたり豪雨が降ったりすると、牛床は湿り、運動場はぬかるんだままになってしまいます。
肢が常に湿ってしまうと、皮膚や蹄が柔らかくなり、傷ができて細菌が入りやすくなります。そしてまたぐされなどの原因となります。
特にテーピング固定をしている場合は、褥瘡をつくりやすく感染しやすくなるため、梅雨時期はこまめに交換するようにしましょう。
対策として牛床や運動場を乾かすことが大切ですが、それが難しいのがこの季節です。
運動場のぬかるみは、牛が何度も踏み込むことで泥の粘度が高くなり、ゲル化することで悪化していきます。
ぬかるみやすいところにはメッシュを敷いてあげると、踏み込む牛の体重が分散され土が崩れにくくなり、ぬかるみを作りにくくなります。
このくらいなら大丈夫だろう、が腐敗につながりやすいこの時期、いつもより十分な注意が必要です。
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今週の動画
鼻塞音ってなんだ
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