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温暖化と台風とヌカカとか |
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2025年6月23日
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まだ6月だというのに、梅雨に入ったとたんカンカン照りだし、すごく暑いですね。
今週は梅雨に戻って少し暑さが和らぐようですが、地球温暖化とはよく言ったものです。皆さんの牧場も暑熱対策はしっかりなさって下さいね。
ところで、夏と言えばヌカカをはじめとする吸血昆虫が増える時期です。吸血昆虫が媒介するウイルスをアルボウイルスといって、流死産やいろんな奇形を起こす原因となります。
有名なのがアカバネウイルス、アイノウイルス、チュウザンウイルス、シャモンダウイルス、ピートンウイルス、ディアギュラウイルスなどです。
この中でチュウザンウイルスは、1985年にまだ6月鹿児島大学の獣医学科にいたころ、夏場の大発生で毎日何頭もの流死産子牛の解剖を行ったイヤーな思い出があります。
話が横道にそれてしまいましたが、最近、台風の発生場所や進路が変わって、太平洋側から突然関東に上陸したり、以前のように石垣島や沖縄を襲って九州へ、というルートではなくなってきています。問題は、台風はその目の中に、南方のウイルスを仕込んだヌカカなどの吸血昆虫を閉じ込めて、北へ運んでいるということなのです。
最近ヌカカを見かけないね、と安心していると、台風後にヌカカが一気に増えて、その後流死産が増える恐れもはらんでいるわけです。
台風の後、有害昆虫の駆除や前もって流産防止のワクチンを打つ、などの対策も考えておきましょう。
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今週の動画
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