(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
蓮沼浩のコラム
第829話:インフレが続いている

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2025年5月27日

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消費者物価指数(CPI)を小生はいつもチェックしています。
直近の総合指数は前年同月比で3.6%の上昇、前月比で0.1%の上昇となっております。
昨年の11月までは2%台の上昇で推移していたのですが、2023年12月から3%台に突入。そこからはずっと高止まりの状態です。

消費者物価指数(CPI)の推移

・ 2024年12月:+3.6%
・ 2025年1月:+4.0%
・ 2025年2月:+3.7%
・ 2025年3月:+3.6%
・ 2025年4月:+3.6%

明らかにインフレが進行していることがわかります。つい数年前まで「デフレだデフレだ」と大騒ぎしていたのがまるで嘘のようです。

では昨今問題となっている食料品の上昇率は?
食料全体では+6.5%の上昇。しかし、内訳を見るともっと驚くべき数字が並んでいます。

・ 米:+98.6%
・ 穀類:+27.4%
・ 菓子類:+7.7%
・ 肉類:+5.0%(豚肉:+6.0%)
・ チョコレート:+31.0%
・ コーヒー豆:+24.3%

中でも「お米」が驚きの+98.6%。なんと前年のほぼ倍です。
チョコレートやコーヒーも大きく値上がりしており、カカオやコーヒー豆の不作が背景にあると言われています。
小生はコーヒーが大好きなので、これはかなり痛手です。

エネルギー価格はどうだろうか?

電気代やガソリンなどのエネルギーコストの上昇も企業や農場、そして家庭にとって無視できない重要項目になります。

・ 電気代:+13.5%
・ ガソリン:+6.6%
・ 灯油:+9.5%
・ エネルギー全体:+9.3%

当然滅茶苦茶上がっています。

ざっくりと気になるものを列挙してみましたが、生活に必要なものが軒並み値上がりです。全体にならせば3.6%かもしれませんが、生活必需品に限ってみれば日銀が言っている2%台の緩やかなインフレどころの騒ぎではありません。爆上げです。ただし大幅に下がったものがあります。それが「公立高校の授業料」。
なんと−94.1%。これはまさに政府の政策的な影響によるものになります。国家が動けば、さまざまな物の物価指数に大きな変動がおきます。

すべてはお国の思惑です。

今後は日銀様が政策金利を上げるかどうかが、インフレの行方を左右する鍵となってくるでしょう。日々の仕事や家計の中でも、こういった経済指標に目を配っていくことが、これからますます重要になってくると感じます。
 
 
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