2025年5月20日 *********************************************************** 【 担い手の確保と経営力向上 】 ・ 高齢化と人材減少:酪農・畜産の基幹的農業従事者の多くが60歳以上であり、今後20年間で酪農は約半分、肉用牛は約4分の1に減少する見込み。 ・ 新規就農の支援:新規就農者は多額の初期投資(農地の取得、施設の整備、家畜導入)を必要とするため、支援策として既存の農場を改修して貸し付ける取り組みを進める。 ・ 技術・知識の向上:就農前後の継続的な研修や経営・営農指導が重要であり、地域の農業組織や自治体によるサポートが不可欠。 ・ ヘルパー制度の強化:酪農・肉用牛ヘルパーは新規就農者に知識・技術を提供し、就農後も相談できる場を提供。これを強化することが重要。 ・ スマート農業技術の活用:ICT技術やデータ活用により、経営の効率化と生産性向上を図り、民間事業者や獣医組織のサービスを活用する。 【 労働力不足への対応 】 ・ 労働力の増加傾向:1頭当たりの労働時間は減少傾向だが、規模拡大により1人当たりの年間労働時間は増加。人手不足が深刻化。 ・ スマート農業技術の導入:搾乳ロボットや発情発見装置、分娩監視装置の導入が進み、労働負担の軽減を図っている。 ・ 外国人材の活用:技能実習生や特定技能外国人の増加により、人手不足への対応を強化。外国人材の活用と支援体制の充実が必要。 ・ 法人化と協業:複数の経営体による協業や法人化が進み、労働力や休日の確保を目指す。 ・ 酪農・肉用牛ヘルパーの重要性:家族経営における休日確保や傷病時の経営継続に不可欠な酪農・肉用牛ヘルパーの制度を強化。 ・ キャトルステーションとキャトルブリーディングステーション:子牛の育成や繁殖雌牛の分娩・種付けを行い、労働負担軽減と生産性向上を推進。 【 政策・法整備 】 ・ スマート農業技術活用促進法:農業の生産性向上のためのスマート農業技術活用促進法が施行され、省力化機器の導入を推進。 ・ 外国人材の就労支援:新たに創設された育成就労制度を活用し、外国人材の確保と育成を進めるためのサポート体制の充実が求められる。 ざっくりとまとめるとこのようになります。いろいろなご意見があると思います。ただ、現実はこのような状況であることを認識しておくことは非常に重要なポイントです。特に小生が衝撃をうけたのは、20年後には肉用牛に従事する方が25%に減るということです。25%減るではなく、25%に減る。つまり75%減少という予測。 はてさて、20年後の日本はどのようになっているのやら・・・。粛々とやるべきことをやりながら、来るべき時に備えて匍匐前進しながら色々とチャレンジしていくしかなさそうです。 |