2025年5月19日 少し前のお話しですが、100キロメートル程離れた農場から、肥育導入の素牛をトラックから降ろすときに、足を隙間に挟んで怪我した、という稟告で遠隔診療が来ました。 動画を診ると、どうも右前肢の足首が折れているようです。しかも、開放骨折といって、皮膚が破れて血が出ています。 開放でない骨折でしたら、マニュアル通りのギプス固定をしてもらうところですが、さすがに開放骨折だと、感染防御やもしかしたら折れた骨が他も傷つけているかもしれません。 往診して、鎮静をかけたのち、傷の中を鉗子で探ってみました。実際に行ってよかったです。 元の位置に整復するかと考えたのですが、もうすでにかなり動いており、そのままでは移動骨片(骨端の骨折片が関節の中で動くことが多いので「関節ネズミ」と呼ばれます)になると判断し摘出し、有窓ギプス固定をして傷口は毎日消毒してもらうことにしました。 骨髄炎を防ぐため何日か抗生物質も全身投与したところ、食欲も回復し、三回ギプスを巻き直し(骨折するとはじめは浮腫を起こしているため、それが取れてくることでギプスが緩くなってしまうのです)しました。 まだ受傷後2ヶ月でギプスは巻いたままですが、骨片を除去したところも、恐らく骨の造成と結合織増殖で、カチカチに固まっており、ギプスを支えにして歩けますし、元気食欲も問題ありません。 いつもながら、牛さんの回復力には驚かされます。 |
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