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橋本匠護のコラム
臍ヘルニアも早期発見が大事

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2025年4月25日

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子牛は臍帯炎や臍ヘルニアを発症すると、臍付近が腫れたようにみえます。


↑臍付近が腫れた子牛

この写真の子牛も臍付近が腫れており、診察すると臍帯炎と臍ヘルニアを併発していました。農家さんと相談し、抗生剤と市販の整復用ネットを使用して治療することになりました。使用した整復用ネットは臍ヘルニアの治療を目的に作られたもので、メッシュ状になっており着脱も簡単な素晴らしいものです。ということで、実際にネットを装着した姿がこちらです。


↑ネットを装着してみました・・・

写真では伝わりづらいかもしれませんが、若干パツパツです・・・。この子牛は治療開始時点で4ヵ月齢近くになっており、腹囲も比較的大きかったためこのような状況になったと思われます。今回の子牛は翌日以降もネットは外れず、食欲や排尿なども問題ないため現在経過観察中です。

どんな病気でも当てはまることですが、やはり早期発見、早期治療が大事だと思います。今回のような臍疾患であれば、病気の早期発見を目的に生後1ヵ月以内の臍チェックが望ましいです。可能であれば期間を空けて、2~3回触って確認しましょう。臍疾患の特徴に関しては弊社youtubeでも紹介していますので、そちらも御覧ください。


 
 
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