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松本大策のコラム
「台風のお話 その1」

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2008年6月30日


 みなさん今年も台風の季節がやってきました。年中出張の僕も、飛行機や列車が乱れて困り果てる時期です。でも、本当に困るのは、台風の被害をもろに受けた農場ですよね。そこで今回は、台風への備えと後始末のお話しです。
 台風の被害としてまず思い浮かぶのは、屋根が飛ばされてしまうことです。また、敷き料がびしょぬれになるのも大変困ったことです。しかしながら、こちらは自然の力ですからどうしようもありません。どれだけ速やかに後始末出来るかにかかっています。まずは、台風の来る前に堆肥舎を空けておきましょう。そうしないと、台風のあとぬれた敷き料を運び出す場所がないので、いつまで経っても敷き料交換が出来ません。これによって牛さんがお腹を冷やしたりすると、腸炎や肺炎など様々な病気の誘因になってしまいます。出来ればノコクズもよせておいて、シートなどで最大限ぬれないようにしておきましょう。台風のあとはみんながノコクズ屋さんに殺到しますから品薄になってしまいます。あと、屋根の修理ですが、こちらは準備というより心の準備です。十分気を付けて仕事なさってください。スレートの補修で屋根を踏み抜いて転落しなさった方を何人も知っています。どうか本当に注意してください。
 それから、これは台風だけではありませんが、懐中電灯は必ず人数分そろえて、出来ればいつも携帯出来る小さなものは鞄などに入れて持ち歩くようにしましょう。台風に停電はつきもの。電気のない夜は、全く身動きが取れません。都会でも電気がないと地下街などは真っ暗闇ですからね。
(つづく)
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