2025年3月21日 **************************************** 分娩前や妊娠後期においても、胎子の状態を確認することがあります。この時期の胎子確認では、以下のようなことをチェックします。 ■ 妊娠は維持されているか? これらを判断するためには、触診やエコー検査で子宮や胎子の状態を確認しなければなりません。一方で妊娠後期の牛の場合、胎子が腹腔の深部にいることもあるため、子宮は触れても胎子が十分に触診できないことがあります。これでは胎子の胎位、サイズ、生存の判断が難しくなります。 そこで最近、私が練習しているのが「妊娠後期の胎子心エコー検査」というものです。この検査では妊娠牛の右側腹底部付近にエコーをあて、胎子の心臓を確認することで胎子の生存(活力)や発育を評価します。
豚のような直腸検査が難しい動物ではお腹にエコーをあてて妊娠鑑定をすることは知っていましたが、牛でも出来ると知ったときは非常に感動したものです。使いこなせれば、分かることは多いのでは?と思っております。 |