2025年3月19日 **************************************** 片目だけ白い状態の子牛が生まれてきました。 そこで今回は、ヒト白内障治療で用いられているチオプロニン(商品名「チオラ」)をこの子に使用してみました。 白内障は、加齢や紫外線刺激によって水晶体のタンパク質が変性することで生じますが、チオプロニンはこのタンパク質変性を抑えてくれるとのこと。(これをタンパク質不溶化抑制作用と呼ぶ) 実際の治療後が次の通りです。 ↓チオラ投与3日目 ↓チオラ投与1週間 写真で分かるように、明らかに白濁部分が小さくなってくれました! この子は生まれながらにして何故?という原因特定はまだできておらず、分娩状況や親牛の状態を確認しているところですが、今回の結果からチオプロニンが水晶体の白濁に対して効果があるとがわかりました。 今後も同様の症例に出会ったら、子牛成牛問わずチオプロニンを使用してみようと思います。 |