2025年3月4日 **************************************** 「令和4年度の9月の数値と10月の数値が少し例年と違いますが、これは集計の取り方に何かあったのかもしれません。原因について小生はよくわかっておりません。何かこの時あったかなあ?」 するとですね~~、小生のこの疑問に対するお答えをいただくことができました! 「和牛子牛の家畜市場取引状況」のなかに出てくる、令和4年度の9月と10月の数値の傾向が例年と違う原因ですが、これは「鹿児島全共」です。ホクレン南北海道と青森県市場の10月セリが普段の日程だと全共にバッティングするため、9月末に前倒しになり、両市場で9月に2度セリが行われているためです。 いや~~~、本当にこのようなことを教えていただけると、感謝の言葉しかありません。なるほど、令和4年に開催された鹿児島全共が関係していたのですね!とても勉強になりました。一応もう一度月別のグラフをのせておきますね。 本来であれば、統計に出てきている数値に普段と違う傾向が認められる場合はしっかりとその原因について深堀することが非常に大切です。小生は普段から牧場の様々なデータを見る機会があります。とにかく、老眼で見えにくい目をこすりながら数字を見てチェックすることが非常に重要なことだと考えています。そして、おかしな点があればなぜこのような数値が出てきているのか深堀していきます。 ただ、これが非常に難しい。様々な意味で本当に難しい。そして手間と時間がかかります。結果が報われないことも多々あります。 しかし牧場状況が改善していくには非常に重要なポイントになります。今回の事例も、小生は令和4年9月と10月の市場のデータを見ればわかったかもしれません。 ちなみみデータを確認すると、令和4年9月のホクレン南北海道と青森県市場の取引頭数は2,798頭と900頭になります。合わせて3,698頭なり。そして、令和4年10月の両家畜市場の取引頭数は前倒ししたことにより0頭!!! 令和4年9月の全国家畜市場取引頭数は34,123頭。これから3,698頭を引くと30,425頭なり。令和4年10月の全国家畜市場取引頭数は26,867頭。これに3,698頭を足すと30,565頭。30,425頭と30,565頭となんだかいい感じですね~~。 ところが小生は「少しデータの傾向が変わっているなあ~何かあったかなあ~」というところで思考はストップし、深堀もしませんでした。おそらく今後もこのようなイレギュラーなデータを見ることがあると思います。今回の事から、そのような時は少しでも眠い目をこすりながら調べる勇気と根性がある田舎鼻糞芋侍獣医師になれたらいいなと思った次第でございます。 本当にありがとうございました!! |