2025年1月24日 **************************************** 逆子を判断する上で、「頭部が触れない」ことは一つのポイントになります。しかし頭部が触れないからといって、逆子だ!と決めつけるのは少し危険です。というのも、前足から来ていても首が曲がって頭部が触れないことがあるためです。いわゆる側頭位などと呼ばれる状態です。 実際に側頭位を逆子だと勘違いして無理に牽引してしまった事例もあります。結果は、とんでもない難産になり帝王切開になる、もしくは牽引し経膣で娩出できたとしても子牛は死亡し、母牛は産道裂創や起立難渋になることがほとんどです。 こういった事故を防ぐためには、牽引する前に胎子の状態をより詳しく把握しておく必要があります。特に触れる足が前足なのか後足なのかは、重要になってきます。見分けるポイントはいくつかあると思いますが、「球節の上の関節の曲がる方向」は一つの判断材料になります。 ■ 球節の上の関節(前膝)の曲がる方向が球節と同じ向き ▶ 前足 「双子か否か」など牽引前に確認するポイントは他にもありますが、ぜひ前足or後足は確認してください。少しでも違和感があれば、獣医師に相談しましょう。 |