2012年6月18日 またまた台風襲来のいやな季節になりました。っていうか、もう2個接近しています。 台風が来ると、強風の被害、大雨による浸水、停電、などの被害が起こります。これに対して民家も雨戸を打ち付けたり(今はそんなことしないか?)、懐中電灯を用意したりします。同様に、農場でも、いくつか準備しておいた方がよいことがあります。 まず、牛舎の中が雨でぐちゃぐちゃになることが考えられるので、台風が過ぎ去ったあと、速やかに敷料交換ができるように、予備の敷料を用意しておくこと。それから堆肥舎をできるだけ空けておくこと。堆肥舎がいっぱいだと、牛床のぐちゃぐちゃ堆肥が持ち出せませんからね。 次に、停電で給餌器が止まったり、カッターが使えなかったり、FANが回らなかったり、と電気の大切さを思い知らされます。可能でしたら発電機を用意(大げさに聞こえるかもしれませんが、鹿児島の農家さんは、1999年の台風18号で1週間も停電したので、持っているところが多いのです)しておくと安心です。 台風の時は、飲み水がなく、でも牛床には汚い水がいっぱい、という状況で、牛さんはその汚い水を飲んでしまうためにお腹を壊すことがあります。牛さんは気圧の急変だけでも第一胃の異常発酵を起こしやすいので、台風の時はゼオライトなどの吸着剤やアースジェネターなどの生菌剤を給与している農場では、腸炎や肝炎、ズルなどの被害が少ないです。 前の記事 (番外編)今年もカビの季節になりました | 次の記事 (番外編)台風にまつわる注意 |