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橋本匠護のコラム
気温5℃前後からエネルギー消費量UP

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2025年1月10日

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2025年卒獣医師採用について
(有)シェパード鹿児島本所(鹿児島県阿久根市)、栃木支所(栃木県那須塩原市)ともに獣医師を募集しております。
詳細はこちらをご覧ください。
随時実習も受け入れております(5年生以上対象)。
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先日、診療をしていると雪がチラホラ。

今のような寒い時期は、寒冷による繁殖機能の低下が起きることがあります。理由の一つとしては、「体温維持でエネルギー消費量増加→エネルギー不足→繁殖機能低下」というパターンが挙げられます。

日本飼養標準肉用牛2022年版(中央畜産会)によると、繁殖雌牛においては気温5℃前後からエネルギー消費量が認められると記載されています。そのため肉用牛は採食量を自然と増やすとされており、適温(15~25℃)時と比べると、5~15℃で2~5%、-5~5℃で3~8%増加するそうです。

もし冬場の繁殖成績が少し気になるという方は、増飼やバイパス油脂の添加をされてみてはどうでしょうか?? ただし過肥にならないように、牛の栄養度やボディコンディションスコアをチェックしつつ実施していただければ幸いです。
 
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