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戸田克樹のコラム
第472話「トライ アンド エラー」

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2025年1月9日

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トライ&エラーと言えば日本語でいうところの「試行錯誤」ですよね。実はこれ和製英語なのをご存じでしたか?英語ではtrail and error(トライアル アンド エラー)と表記されます。英英辞典ではa way of achieving an aim or solving a problem by trying a number of different methods and learning from the mistakes that you make (たくさんの異なった方法を試したり、経験した失敗から学んだりすることで目的を達成もしくは問題を解決するやり方)と表現されています。日本でよく言われるトライアンドエラーと意味は大差ないようです。

 とにかくやってみる、そして振り返り検討することはとても大切ですよね。成功するか失敗するかはまずトライしてみないと分かりません。もちろん何もかも無謀にやることは危険ですが、ある程度考えた後であればやってみることは非常に大切です。そして、エラーが起こったときの「なぜ?」は絶対に検証しなければいけません。トライしてうまくいけば成功事例として継続して取り組めばよいだけでしょう。しかし、エラーが起こってしまい思ったようにうまくいかなかったときには、その原因の中に取り組むべき事項のヒントが隠されていることが多いように思います。

 獣医師も牛の治療や疾病予防に日々いそしんでいますが、うまくいくこともあればそうではないこともあります。なぜうまく治せなかったのか、なぜ疾病の発生を予防できなかったのか、それを都度考えていくと、自分に足りなかった知識や経験が分かるのはもちろんですが、そこに至るまでに調べた過去の情報や耳にした他の人たちの経験談が新たに自分自身の武器となり未来につながるように思うのです。

 エラーは避けなければいけませんが、1つの失敗から3つも4つも学べるものがあったのであれば、そのことにも意味があったのかもしれません。
 
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