2025年1月7日 **************************************** 確かに、小生が往診を回る農場の母牛の頭数は少しずつ減ってきています。データはみていませんが、経産肥育用に成牛市場に出荷する頭数がかなり増えているとのお話もよく聞いていました。母牛の頭数が減っているので、当然生まれてくる子牛の頭数も減っていきます。 そこで早速現状はどのようになっているのか調べてみようと思い、家畜改良センターさまのデータで0カ月齢の子牛頭数を令和4年1月から最新の令和6年10月までおいかけてみました。その結果が下のグラフになります。 令和4年から令和5年にかけてすべての月で出生頭数が増えています。つまり、令和4年から和牛の授精頭数や移植頭数が増加していることを意味しています。やっぱり、この時期は相当増えていたんですね。受精卵移植もバンバンやっていたように思います。受精卵移植に対してクラスター資金もついていました。 しかしですね、令和6年になると、2月までは頭数が令和5年よりも多いのですが、3月から下がり始めます。6月には令和4年よりも少なくなります。つまり、令和5年の6月ごろから前年と比べて受精および移植頭数が減っていることが考えられます。令和6年7月には少し生まれる頭数が多くなりましたが、その後は令和4年と同じぐらいの状態です。 今後この数値はどのように変化していくのか? 令和4年の総0カ月齢頭数は181,606頭。令和5年は192,063頭。10,457頭増加しています。小生の予想では令和6年の出生頭数は令和4年の頭数に近づいていくのではないかと考えています。肌感覚ですが、増えるイメージがまったくありません。今後どの程度子牛の出生頭数が減っていくのかがポイントになりそうです。 |