(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
蓮沼浩のコラム
第811話:車両消毒

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2024年12月24日

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2025年卒獣医師採用について
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ランピースキン病の動きが非常に気になります。

届出伝染病とはいえ、もしも発生した場合は牧場や周囲に与える影響は甚大なものがあります。

海外への輸出が絡んでくるので、県としてもなかなかワクチネーションを実施する事が難しいです。今後の相手国との交渉次第だとは思いますが、こればかりはわかりません。どのくらいの期間で「ワクチン接種県」との設定が解除されるのか。ここも非常に重要なポイントだと思います。

お隣韓国の発生状況を見てみると、ワクチネーションなしで抑え込むのは結構難しいのではないかと考えます。

とにかく感染が広がらないようにするには、ウイルスを牛舎に侵入させないようにすることが非常に重要です。できることから取り組む必要があります。

実は口蹄疫対策として多くの牧場には車両消毒装置が設置されています。

しかしですね~~~

ほとんど稼働していない(涙)!!

往診に行く先々で修理して再稼働させてくださいとお願いしております。

病気に対する知識をしっかりと持ち、怪しい牛を摘発できる能力も非常に大切です。
感染拡大の大きなポイントとして、感染牛の移動があります。感染牛をわからずに牧場外に移動してしまうことは何としても避けたいところです。初期症状は風邪ぐらいの感じで、わかりにくいとも言われていますが、皮膚の状態は良くみておくようにしましょう。

幸い、吸血昆虫はこの時期動きをひそめています。今のうちから防疫体制を強固にしておくことは非常に重要なことです。
 
 
ちなみに・・・車内に入り込むハエ等の対策に殺虫剤を購入したのですが、ハエが激減しており今のところ出番がありません。
 
 
今週の動画
ヘソの病気【優しく触診】

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