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橋本匠護のコラム
離乳時のルーメンをチェックしよう!

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2024年12月14日

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前回のコラムでは、ルーメンの発達が離乳する上で重要だということをお話ししました。ところでルーメンが発達しているかどうかは、どのように判断すればいいのでしょうか。今回はルーメンの発達をチェックする方法を2つ紹介します。

その壱:エコー(超音波)検査でチェックする
一つはエコーでルーメンの発達を推定するやり方です。エコーを左腹部にあて、ルーメンの壁の厚さを解析し、ある程度の厚さがあればOKとします。繁殖用のエコーでも評価可能とされています。


↑エコーでみたルーメン

その弐:血液検査でチェックする
二つ目は血液検査にて血清βヒドロキシ酪酸(BHBA)を測定することで、ルーメンの発達を推定する方法です。BHBAはルーメンの発達に伴い高くなる傾向にあるため、ルーメン発達の指標として有用だとされています。具体的な数字は文献によって若干違いますが、300μmol/L以上が離乳の一つの目安です。

もし離乳後のトラブル(下痢・食い止まり・鼓脹症など)が気になるのであれば、離乳時のエコー検査や血液検査を3~5頭程で実施してみることをオススメします!検査にてルーメンの発達に問題があるようなら、ルーメンの発達を改善する必要があります。それについては前回のコラムで触れましたので、そちらを御覧ください。
 
 
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