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藤﨑ひな子のコラム
GAP その3

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2024年12月13日

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 最近やっと朝に車のフロントガラスが凍結するくらい寒くなってきました。遅くながら冬を感じます。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

 前回のコラムで、オリンピック・パラリンピック競技大会における食材提供を目指しGAPの取り込みが全国的に広がった、とお話しました。それでは、オリンピックやパラリンピック、万博などの食材調達や輸出には関与していない生産者にとってGAP認証は全く関係のないものか?というと、そうではありません。

GAP認証取得をするメリットとは何でしょう?大きく3つあると思います。
1. 従業員の意識改善
2. 経営改善
3. アピールポイントになる(付加価値)

1. 従業員の意識改善
 GAPの取り組みを行う生産者の多くが、従業員の責任感の向上や自主性の向上を実感しているようです。GAPを取得するためには、様々な項目の審査を突破する必要があります。また、その項目は「こうすればよい」というように明確な基準があるというよりも、「〇〇という目標のためにどのような対応をしますか」という問いに対して生産者が様々な面から改善策を考える、というプロセスを行います。GAP認証で最も重要な過程は、どこに改善の余地があるか、どのようなリスクがあるか、リスクを回避するためにどのような対処法があるか、などをみんなで考えるという段階です。いい農場にするために、従業員みんなで意見を出し合う中で、一人一人の自主性が磨かれていくのだと思います。

 次回は2.経営改善についてお話します。
 
 
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