 |
GAP その4 |
コラム一覧に戻る
2024年12月20日
****************************************
2025年卒獣医師採用について
(有)シェパード鹿児島本所(鹿児島県阿久根市)、栃木支所(栃木県那須塩原市)ともに獣医師を募集しております。
詳細はこちらをご覧ください。
随時実習も受け入れております(5年生以上対象)。
****************************************
今年もあと2週間を切りました。1年あっという間ですね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
前回のコラムから、GAP認証取得をするメリットについてお話しています。
今回のコラムでは、2. 経営改善、3. アピールポイントになる、についてお話します。
農林水産省が普及を推進している「国際水準GAP」では、「食品安全」「環境保全」「労働安全」「人権保護」「農場経営管理」の5分野を設定しています。
農場経営管理の例として、
・役割や責任を明確にし、業務ごとに責任者を配置する
・作業、成績に関する様々なデータを細かく記録し保管する
・蓄積したデータを農場のPDCAに活用する(※)
・記録に基づいたPDCAを農場全員で実践する
などがあります。
ここで、PDCAについてお話します。PDCAとは、Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(対策・改善)を指します。PDCAで重要となるのは、農場全体で共有しているか、評価する指標はあるか、です。そのために、データを記録し必要なデータは農場全体が共有することが重要です。
このような取り組みによって、以下のような改善があります。
・人員の不適切な配置が明らかになった
・物品管理の責任者を置くことで、過剰な在庫や欠品がなくなった
・PDCAサイクルを回すことで従業員の自主性が向上した
これらは、経営にダイレクトに関係するものもあれば、間接的に経営改善に貢献するものもあります。
最後にアピールポイントについてお話します。
近年、輸入品のシェアが広がっており、品質が同じであれば安価な方へと需要がシフトしてしまいます。一方で、SDGsやアニマルウェルフェアといったワードが一般的となり、生産者もこれらに配慮した生産過程が求められています。その中で、GAP認証は持続可能な農業生産のための改善活動のことです。そのため、GAP認証を取得していることで、消費者に対してアピールすることができるのです。
4回にわたりGAPについてお話しました。いかがでしたでしょうか?GAPは実施することと認証を取得することの2段階に分けられます。GAP認証を取得するメリットが感じられない方でも、実施することは費用が掛かりませんのでぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
今週の動画
ヘソの病気【優しく触診】
前の記事 GAP その3 | 次の記事 ご挨拶 |