2024年11月2日 **************************************** 移動で消費カロリーが増えるというのはイメージしやすいかと思います。特に傾斜があるような放牧地であれば、さらにカロリーは消費されていきます。意外なのが採食でもカロリーを消費するということです。日本飼養標準肉用牛(2022年)によると、放牧牛は舎飼いの牛と比べて1.1~2.3倍のエネルギー(カロリー)を必要とするそうです。 つまり舎飼いと同様の管理だと、放牧条件次第では放牧牛が痩せてしまうことがあります。このような事態を避けるためには放牧地に栄養価高めの牧草を十分に用意するか、追加の給餌等が必要です。牛のボディコンディションスコア(BCS)などから栄養状態をチェックすることも大事です。 他にも気温変動、吸血性昆虫(アブ・サシバエなど)の存在もカロリーの消費を促します。もし放牧牛が痩せてしまっている場合は、これらへの対策も併せて行うと良いのではないでしょうか。 |