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橋本匠護のコラム
この~木なんの木♪

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2024年10月26日

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2025年卒獣医師採用について
(有)シェパード鹿児島本所(鹿児島県阿久根市)、栃木支所(栃木県那須塩原市)ともに獣医師を募集しております。
詳細はこちらをご覧ください。
随時実習も受け入れております(5年生以上対象)。
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普段、農家さんをまわっていると、野草や雑草を粗飼料として利用されているところがあります。野草の利用は飼料コスト削減などの面でメリットがありますが、デメリットも存在します。

■ 季節や種類によって嗜好性・栄養価がばらつく
■ 中には有毒植物もある など

有毒植物に関しては、植物の種類や採食量によっては牛が死亡することもあるので要注意です。具体的にはワラビ、ドクゼリ、オオオナモミ、チョウセンアサガオなどが有毒植物として有名ではないでしょうか。他にも様々な有毒植物があり、ヒトが食用としているケールなどが牛にとっては有毒だったりもします。放牧場に生えているドングリで複数の牛が死亡したケースもあります。

そのため私は牛舎の周囲や放牧場に知らない植物が生えている場合は、できるだけ調べるようにしています。調べる時は図鑑などを使ってもよいのですが、Googleの「Googleレンズ」という機能が便利です。


GoogleアプリのここからGoogleレンズを開きます


この画面で植物の写真を撮影します


検索結果から探します

あとは「〇〇○(植物の名前) 有毒 牛」のように追加で検索すれば、大体ヒットしてくれます。検索結果で有毒植物の可能性があるのであれば、牛が誤食しないように注意が必要です。

注意点としては、見た目が非常に似ている植物があります。そのため最終的な判断は家畜保健衛生所の先生や、かかりつけの獣医師に相談するのが良いかと思います。

 
今週の動画
牛かラクダか?

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