2024年10月29日 **************************************** 今年、新しい食料・農業・農村基本法が成立しました。その中核は食料安全保障です。原材料費の高騰が農業経営に深刻な影響を与えていて、農家さんは苦しい状況に追い込まれています。気候変動、後継者不足、世界情勢の不安定さなどなど。数えきれないほど問題は山積みです。 ここは、予算が大幅に増額されてもいいはずなんですが・・・。 昨年度(令和6年度)の予算額は2兆2686億円。昨年度の概算要求額は2兆7209億円。なるほど、なるほど。 さて、今年(令和7年度)はどうかと言うと・・・ 概算要求額は2兆6389億円だそうです。 そう、820億円も少ない。マジか!なんとも言えない気持ちになりますね。 もちろん、要求額がそのまま予算になるわけではなく、財〇省に削られます。昨年度も4523億円削られています。今年もおそらく相当な額が削られるでしょう。まだ最終決定ではありませんが、このままでは農業が少しずつ見放されていくのではないかという、一抹の不安が胸をよぎります。 その一方で、防衛費はどんどん増え続けています。GDPの1%以内に抑えると言われていましたが、その限界もあっさり超えてきました。5カ年計画で43兆円なり。円安の影響もあって、さらに増える可能性が高いそうです。 農業だって、国を守るために必要な産業のはずなのに・・・。食料安全保障は、ただの言葉で終わるのでしょうか。2023年の日本の実質GDPは558兆円。せめてその1%くらい、5.5兆円くらい農業予算を組んでもいいと思うのですが。 |