2024年10月22日 **************************************** すると・・・ 2024年9月号に懐かしい「顔」が特集されているじゃないですか(笑) シェパード出身の桐野有美獣医師が「日本の獣医組織力を世界へ」というタイトルでJICAの活動を紹介してくださっています。すばらしいですね~~~。 この中で特に印象に残ったのは 日本の今の「当たり前」が実は「当たり前」ではないという点になります。 世界では多くの国で基本的な日々の飼育管理を支える技術サービスの提供体制が構築されていません。本当に何をするにもとんでもなく大変です。 日本では農家さん、獣医さん、技術員さん、薬品メーカーさん、エサ屋さんなどなど畜産を取り巻く環境にいる人々が簡単に様々なサービスを受けることができる体制がしっかりと構築されています。もちろん、言いたいことが山ほどある人は沢山いらっしゃると思いますが、それはさておきとして・・・。 農協や農業改良普及所、家畜保健衛生所、食肉検査場、共済組合、飼料メーカー、医薬品メーカー、食肉工場などなどこの他書ききれない程多くの組織、人々がかかわって畜産業を支えています。 世界の視点で見ると、このような体制がそろっている国は非常にまれであることがわかります。 このような体制は戦後10~20年で構築されてきたそうです。多くの先人たち、そして先輩たちの絶え間ない努力と熱意によって現在の畜産業が成り立っています。このように考えると、只々小生は頭が下がる思いでいっぱいです。思わず診療中に言葉は悪いですが「クソジジイ!!!」と叫びたくなるようなある農家さんが、観音菩薩に見えてきました。 「有難うございます」の反対語は「当たり前」であると聞いたことがあります。 そんなことを考えると、ふと「ありがとうございます」という心の声が聞こえます。 小生、まだまだ修行が足りません。 |