|
胎子の発育をチェック! |
コラム一覧に戻る
2024年10月5日
****************************************
2025年卒獣医師採用について
(有)シェパード鹿児島本所(鹿児島県阿久根市)、栃木支所(栃木県那須塩原市)ともに獣医師を募集しております。
詳細はこちらをご覧ください。
随時実習も受け入れております(5年生以上対象)。
****************************************
私達は妊娠診断をする際には、基本的にエコー(超音波検査)を用いています。もちろん胎膜スリップ、ノンリターン法、妊娠関連糖蛋白測定なども診断において有用な方法です。しかしエコーには、エコーの強みというものも存在します。
そんな強みの一つとして、胎子の心臓、体長(頭尾長)、羊膜腔の直径、羊水の状態などを視覚的に確認できることが挙げられます。心臓については確認される方が多いのではないでしょうか。胎子心臓がパクパクと問題なく動いている場合は、順調に妊娠を維持している場合が多いです。
図:矢印で示しているものが羊膜です
体長や羊膜腔の直径の情報も重要です。妊娠日数が経過するにつれ、体長や羊膜腔の直径は大きくなっていきます。具体的には、以下のような目安があります。
Practical Atlas of Ruminant and Camelid Reproductive Ultrasonographyより
もし妊娠日数に対して胎子や羊膜腔が小さいときは、何かしらの問題が発生している可能性があります。中には妊娠喪失につながることもあると思いますので、再鑑定が推奨されます。ということで、エコーでの妊娠鑑定の際には、心臓だけでなく体長や羊膜腔の直径に注目して胎子の発育を要チェックです!
今週の動画
動物ごとの胎盤
前の記事 便の色が白っぽい? | 次の記事 ビタミンA、口からいくか、注射でいくか。 |