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OPU事前検診② |
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2024年10月2日
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2025年卒獣医師採用について
(有)シェパード鹿児島本所(鹿児島県阿久根市)、栃木支所(栃木県那須塩原市)ともに獣医師を募集しております。
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前回の続きです。
②卵巣の状態
子宮の状態も直腸検査で触り、エコーをあてて確認します。
この時におおよその卵胞数、つまりOPU時に吸引できるだろう卵子数が把握できるので、その約3割(平均受精卵発生率)の数が凍結受精卵としてできると予測ができます。
エコーで30個以上の卵胞数を確認したら、10個以上は凍結受精卵になってくれそうだといった具合です。
卵胞数については生まれつきの個体差が大きい点があり、母牛によっては卵胞数が10個もない子もいます。
卵子数が少ないと受精卵発生率も低くなる傾向があるため、1個も受精卵として発生しない可能性があることも含めてお伝えします。
分娩後の場合は、フレッシュチェックと同じで黄体があるか、卵巣が動いているかを確認します。
卵胞嚢腫など、卵巣が周期通り動いていない所見があった場合には、治療してからのOPUをおすすめします。
前回コラムの内容につながりますが、卵胞嚢種になる原因として、細菌から放出されるエンドトキシン(LPS)が発生している可能性があります。
つまり子宮内膜炎の状態であることも考えられるため、子宮内薬注をしたり、排卵させる処置をしたりして、その後黄体を確認してからOPUを実施する方がより良い結果が得られるはずです。
今週の動画
逆膝の治癒経過
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