(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
蓮沼浩のコラム
第796話:と畜頭数の推移

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2024年9月10日

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ひとりで勝手に「般若心経」にはまっています。ただしカミさんには迷惑以外のなにものでもないようです。まあ、お経と三蔵法師の凄さはわからんじゃろな~~~。

なかなか和牛の枝肉相場が厳しい状況が続いています。枝肉相場は肉用牛業界にとって非常に重要な指標です。

枝肉相場を左右する要因はさまざまあると思うのですが、ひとつの指標としてと畜頭数の推移があります。

というわけで、さっそくと畜頭数のデータをグラフにしてみました。

毎年右肩上がりで2019年から2023年までと畜頭数は増加しています。2023年のと畜頭数は51万4006頭なり。2019年は45万9206頭なので、頭数で5万4800頭、約12%増加となっております。

では2024年の現在までの状況はどうなのか?

昨対比を見ると、やはり毎月2.6%~10.4%の間で増加しています。確実に和牛のと畜頭数は増えていることは間違いありません。この調子でいけば、2024年は昨対比で6%程度と畜頭数は増えるのではないでしょうか。ざっくり見積もって54万4000頭。

ここで重要なポイントとなるのが需要と供給のバランス。ここが大きく崩れてしまっている。しばらくはこの状態が続きそうです。

増やせといわれて増やすと今度はいらない。

毎回いつもこんな調子です。バターだろうが、牛乳だろうがそのほかの農産物もみんな一緒。現在のお米の状況も注意深く見ていく必要があります。

 
 
今週の動画
胎子の心臓の話

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