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加地永理奈のコラム
水浴び後の転倒に注意

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2024年8月21日

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熱中症を起こしてしまい、40℃以上の発熱があったり、呼吸がはやくよだれを垂らしていたりする場合には、まず水浴びをお願いしています。
最初に後頭部にしっかりと流水をかけ、ゆっくり体全体を冷やしていきます。ただガクガクと震え出すような場合には一度中止してくださいね。
熱が下がり呼吸が落ち着いたら、濡れた体をしっかりと拭き上げてもらいます。

熱中症による発熱や呼吸促迫は、解熱鎮痛剤では対処できません。
そのため、今の時期は水浴びをお願いすることが多いのですが、先日水浴び後の牛さんが怪我をしてしまいました。

ホースが届くコンクリートの場所で水浴びをした後、牛舎に戻ろうとしたときに転んでしまい、目尻をぶつけて切ってしまったのです。
今回はすぐに縫合することができ、ペニシリンとデキサメサゾンを皮下注射しました。綺麗に治ってくれることを期待します。

しかし今回は私にとってもヒヤッとする出来事でした。
たしかに蹄で歩く牛さんにとって、コンクリートの上は滑りやすい場所です。水浴び後で水が溜まっているような場合はなおさらです。
脚を滑らせて転んでしまった場合、骨折や股裂きなど、もっと恐ろしい事故につながる可能性もあります。

水浴びについては今後、ゴムマットの上でやる、牛舎から移動距離が長くなるところまでは連れて行かない、溜まった水を掃いてから移動する等の注意喚起もあわせてしていこうと思います。
みなさんも思わぬ事故にならないよう、お気を付けください。
 
 
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