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藤﨑ひな子のコラム
暑熱5~リーキーガットとなる原因~

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2024年8月16日

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 最近、朝晩が少し涼しく感じます。盆も過ぎれば日の出る時間帯も短くなるのでしょうか。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

 前回のコラムでは、リーキーガットとなることで生産性が下がってしまうことをお話しました。今回のコラムでは、どのような時にリーキーガットとなるのか?についてお話します。

 リーキーガットとなる大きな原因は、大きく分けて2つです。
①ストレス
②炎症

 ① ストレス
  暑熱ストレスが特に重要となります。暑熱下では、酸化ストレスによって腸が損傷を受けることでリーキーガットとなります。ストレス時に過剰に分泌されるホルモンであるコルチゾールも腸の透過性(➡リーキーガット)に関与することが報告されています。
 ② 炎症
  病原体に対する炎症は、病原体をやっつけるために重要ですが、過剰に起こったり慢性的に起こったりすると自分自身も傷つけてしまうことがあります。また、宿主の免疫で攻撃された細菌から放出されるLPSなどの毒素によって腸管が傷害を受けます。これにより、腸のバリア機能が弱まりリーキーガットとなります。

 これまで、暑熱ストレスに伴うリーキーガットについてお話してきましたが、リーキーガットは暑熱以外のストレスや腸管以外の炎症によっても引き起こされるのです。
 
 
今週の動画
意表をついた薬品の残留

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