2024年7月27日 **************************************** よく現場の治療の際に「様子を見てください」とか「後は様子を見ます」という言葉を耳にします。何気なく口にしている言葉でしょうけれど、僕はこの言葉が大嫌いです。 治療だって同じです。とくに肺炎の治療を途中で補織り出してあるケースが多いのですが、治まったように見えて放置されることで、すぐ再発して、しかも薬が効きにくくなっていて炎症も進んでいる。それを治療して、また中途半端に放り出して、またさらに状態が悪くなって再発して..。これを繰り返すことで難治性の慢性肺炎でガリガリ子牛のできあがり。こういう症例がいくつもシェパードに持ち込まれます。 こういうことを防ぐために、治療はしっかりと治癒するまで継続してください。また、長期治療をする際は、牛さん自身の免疫や回復力を強化する手助けも考えていきましょう。牛さんは元々強い動物ですが、みなさんは野生状態では考えられないくらいの頭数密度で、ストレスも野生状態よりも強い環境で飼育しているのですから、しっかりとサポートもしてあげましょう。 前の記事 サシが多いと食べられない? | 次の記事 究極の熱中症対策 |