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加地永理奈のコラム
とちぎ食肉センターさん見学①

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2024年7月24日

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先日、栃木県畜産公社さんに訪問し、栃木県の新しい食肉センターを見学させていただきました。

とちぎ食肉センターさんは2020年から始動した、牛と豚を扱う施設です。現在アメリカ、台湾、ベトナム、タイ、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、そしてEUへの輸出が認定されています。

アメリカやEUへの輸出を認定される食肉処理施設は、とても厳しい食品衛生管理国際基準「HACCP」を満たしている必要があり、全国でも十数か所だけです。
とちぎ食肉センターさんは、そのHACCPの基準に則り建てられていて、整えられた動線でどこも清潔に保たれていました。行き交う従業員さんもシュッシュと必ずアルコール消毒されていて、聞くと農水省から月1でいつ来るかわからない抜き打ち検査があるとのことでした。とことん厳しい。

またEU向けに輸出するためには、さらにアニマルウェルフェアに関する規定もクリアしている必要があります。
搬入された牛の係留所を見させていただきましたが、EU向けに出荷する場合は係留時間が12時間という規則があり、当日の早朝に運ばれてくるとのことでした。それ以外で万が一24時間以上係留される場合には給餌もしてくださっているそうです。係留所内は酷暑の日でもミストシャワーで涼しさが保たれ、そして匂いもないウェルフェアを考慮された場所でした。

つづく
 
 
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