2024年7月9日 **************************************** ただ、実質賃金が今年の5月まで連続26カ月昨年比でマイナスを続けている影響は焼肉屋さんにも広がってきています。帝国データバンクの情報を見ると、以下のようになっています。 「焼肉店の倒産ペースが加速している。2024年に発生した「焼肉店」経営事業者の倒産は、6月までに計20件発生した。23年の同期間に比べて約2.5倍となったほか、年間としてはこれまで最も多かった19年通年(26件)を大きく上回る勢いで推移し、過去最多を更新することになる。さらに、個人営業など小規模店の閉店や廃業などを含めれば、実際はより多くの焼肉店が市場から退出したとみられる。」 電気・ガス・人件費等の店舗運営コストの上昇、米国・豪州の牛肉の価格高騰が主な要因になります。また、様々なものの価格が高騰していることによる消費者の「値上げ疲れ」から客足が途絶える懸念からの値上げの難しさ。いろいろと難しい問題が山積しております。内需はなかなか増やすことが難しい状況が続いています。 このために、枝肉相場もなかなか上がりにくい状況です。東京食肉市場の和牛去勢の月間加重平均の推移をみると、A5の値段は令和5年12月の2769円から毎月下がり続け、令和6年6月では2413円となり、半年で356円下がっています。A4やA3も同じ傾向がみられ、A4では同時期で453円、A3では299円値段が下がっています。 和牛と比べて交雑種は昨年と比べて高値で取引されており、価格は堅調です。しかし、4月から徐々に価格が落ちているのが少し気になります。 牛肉消費が低迷しているので、当然和牛子牛価格も非常に厳しいものがあります。鹿児島県のデータを見ると、7月の子牛価格は目も当てられません。前回および昨対比で大きくマイナスを出しています。 ありとあらゆる業界で厳しい状況が続いています。 |