2024年5月10日 **************************************** 本日は、「鳥インフルエンザ」についてお話します。鳥インフルエンザの季節でも牛のインフルエンザの話ではありませんが、海外で牛や人にまつわる話が入ってきたので、紹介したいと思います。 2022年には、国内で初めてエミューから高病原性鳥インフルエンザが確認された、として畜産業を騒がせました。また、2022年は一時期卵がスーパーから消えるほどに鳥インフルエンザの影響は大きかったように思います。そして今年、米国農務省動植物検疫局が、テキサス州をはじめとする8つの州で乳牛においてH5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されたと公表しました(3/25-4/10)。 鳥インフルエンザは鳥類の疾病で、通常は鳥からヒトへ感染することはありません。しかし、感染した鳥類と濃厚な接触をした場合など、極めてまれに鳥からヒトへ感染することがあります。日本ではまだヒトが高病原性鳥インフルエンザに感染したという事例はありませんが、アメリカでは今回が2例目となります。 日本でもし鳥インフルエンザがウシで発生した場合どうなるのでしょうか?ウシは飼養期間が長く、全頭廃棄は農家にとっての打撃も非常に大きなものです。感染が確認された場合の自治体の対応もどうなるのでしょうか。アメリカでの対応を見守りたいと思います。 参考:Hinh Ly. Highly pathogenic avian influenza H5N1 virus infections of dairy cattle and livestock handlers in the United States of America. Virulence. 15(1). 2024 |