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藤﨑ひな子のコラム
牛が鳥インフルエンザ感染?!

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2024年5月10日

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 今年度は獣医師免許更新の年となっています。2年に1度更新しなければなりません。書類提出は2025年の1月中なので、忘れないようにしたいですね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

 本日は、「鳥インフルエンザ」についてお話します。鳥インフルエンザの季節でも牛のインフルエンザの話ではありませんが、海外で牛や人にまつわる話が入ってきたので、紹介したいと思います。

 2022年には、国内で初めてエミューから高病原性鳥インフルエンザが確認された、として畜産業を騒がせました。また、2022年は一時期卵がスーパーから消えるほどに鳥インフルエンザの影響は大きかったように思います。そして今年、米国農務省動植物検疫局が、テキサス州をはじめとする8つの州で乳牛においてH5N1亜型の高病原性鳥インフルエンザの感染が確認されたと公表しました(3/25-4/10)。
 鳥インフルエンザは様々な動物種に感染することが知られていますが、乳牛がH5N1型ウイルスに感染したという事例は比較的まれで、今回大きな話題となりました。ウイルスが検出された牛では、乳房炎と似た症状を示したようです。さらに、このような乳牛に直接接触した農業従業員での感染事例も確認されましたが、臨床症状は軽くリスクは低いといわれています。

 鳥インフルエンザは鳥類の疾病で、通常は鳥からヒトへ感染することはありません。しかし、感染した鳥類と濃厚な接触をした場合など、極めてまれに鳥からヒトへ感染することがあります。日本ではまだヒトが高病原性鳥インフルエンザに感染したという事例はありませんが、アメリカでは今回が2例目となります。

 日本でもし鳥インフルエンザがウシで発生した場合どうなるのでしょうか?ウシは飼養期間が長く、全頭廃棄は農家にとっての打撃も非常に大きなものです。感染が確認された場合の自治体の対応もどうなるのでしょうか。アメリカでの対応を見守りたいと思います。

参考:Hinh Ly. Highly pathogenic avian influenza H5N1 virus infections of dairy cattle and livestock handlers in the United States of America. Virulence. 15(1). 2024
 
 
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