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橋本匠護のコラム
春が来ても、至適温度は気にしたい

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2024年4月1日

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春が来ましたね~。北薩地域では、日中は少し暑く感じます・・・。
(本日3月31日の最高気温は23℃です。)

牛を含め、動物には快適に過ごせる気温である至適温度というものがあります。この温度を大きく外れた環境は、生産性の低下疾病の発生につながるとされています。以下に、牛の至適温度の一例を示します。至適温度は湿度や気流、牛の品種などの影響を受けるため、あくまで参考程度に留めてください。

■ 繁殖和牛:10~15℃
■ 肉用育成牛:10~15℃
■ 哺乳子牛:13~25℃

(動物衛生学 文英堂出版より)

育成牛や成牛では特にですが、牛の至適温度は意外に低いということが分かると思います。春になると気温も上昇してくるので、今度は牛舎内温度を下げるような対策を始め至適温度に近づけるようにしたいですよね。

ということで、まずは寒冷対策の片付けを行ってはどうでしょうか?
例えば下の写真の農家さんでは、育成牛舎の周囲に風よけ目的でWCSが保管されていました。こういったものを片付けることで、牛舎内が涼しくなり通気性も高まります!

他にも寒冷対策でジャケット、ネックウォーマー、ヒーターなどなど使用されていると思います。まだまだ朝晩冷え込むこともありますが、こういったものも牛の状態と気温を確認しつつ片付けてもいいかもしれません。
 
 
今週の動画
【下痢】哺乳期子牛の下痢の原因(感染性下痢)

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