2024年3月25日 **************************************** 通常は眼に光が入ると視神経を通じて中枢に情報が伝えられた後、動眼神経を通じて瞳孔が収縮します。しかし、ビタミンA欠乏症や低カルシウム血症のような牛では対光反射の減弱や消失が認められることがあります。 基本的に、牛の瞳孔は収縮すると水平(横)方向に細長くなります。これは牛以外にもヤギやウマなどの特徴として知られています。水平方向に細長い瞳孔により、水平方向の視野を広く保つことが出来るとされています。 さらにヤギなどの眼では、ある程度まで頭が傾いても眼球の回転により、常に瞳孔が水平を保つようになっています。このおかげで採食などの際でも、水平方向を広く見ておくことが出来るとされています。では牛では、どうでしょうか??少し気になったので、実際に調べてみました。 まずは、いつも通り牛を繋いでみます。この時、瞳孔は地面と水平になっています。 次に、少し鼻先が下がるように繋いでみます。すると頭が傾いたにも関わらず、瞳孔は水平を保っています・・! 最後に、さらに鼻先が下がるように繋いでみます。なんということでしょう・・。それでも、瞳孔は水平を保っているように見えます!! 一頭でしか確認していませんが、おそらく牛の場合も多少頭が傾いても瞳孔は水平になるようです。おもしろいですね! |