第433話「食い込み注意」

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2024年3月28日

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　牧場で鼻環の代わりに頭絡（オモテ）がついているときは要注意です。成長とともに食い込んでいき、いずれ写真のようになります。痛いし、傷口は化膿するし、熱も出るかもしれません。これでは採食量に影響が出て成長率が落ちる可能性も高いです。

　市場で買ってきた後につけっぱなしだった、治療している間つけていたがそのまま外すのを忘れていた、というケースが多いです。鼻環を装着していない場合、頭絡があれば捕まえたり保定したりするのは楽ではあるので、導入注射などの処置が後日必要な場合やその牛が治療中でつけておく必要がある場合はもちろん外す必要はありません。しかし、写真のような「人為的な事故」を引き起こしてしまうことがあることは頭の片隅においておいた方がいいでしょう。頭絡が食い込んできていないか、つけておくべき時期がすでに過ぎていないかをよく確認する必要があります。
　牛の成長は意外に早いもので顔はどんどん大きくなります。もし目の前に必要のない頭絡がつけられたままの牛がいたら、ぜひ外してあげてください。
　
　
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