(有)シェパード[中央家畜診療所]がおくる松本大策のサイト
藤﨑ひな子のコラム
定性検査と定量検査

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2024年3月15日

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2025年卒獣医師採用について
(有)シェパード鹿児島本所(鹿児島県阿久根市)、栃木支所(栃木県那須塩原市)ともに獣医師を募集しております。
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随時実習も受け入れております(5年生以上対象)。
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 冬の寒さも過ぎ、最近は温かい日が続いています。眠たい日々ですね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

 前回のコラムでは、検査結果を陰性/陽性を判断する上での境界値つまり「カットオフ値」についてお話しました。今回のコラムでは、データの種類についてお話します。

 データには「定性的」データと「定量的」データがあります。定性的データには、オス/メス(生物学的性別)、PCRの電気泳動像における陽性/陰性(バンドがあるかないか)といった二項データや、都道府県や市町村などのカテゴリカルデータ、自由記述などの質的データがあります。定量的データは、動物の数や産仔数といったカウントデータや、日齢や体重などの連続データがあります。簡単にまとめると、白・黒というようにデータを分類しやすいのが定性的データ(特に二項データ)、数値として表されるのが定量的データと言えます。

 前回のコラムでお話した「カットオフ値」は、検査系において定量的データを扱う上で、どの値からを陽性とするかを設定する値でした。ELISAやリアルタイムPCRを実施すると定量的データとして結果が返ってきます。この結果をもとに、陽性か陰性かを判定します。

 畜産業では、日々「データ」にあふれています。牛の日齢、体重、性別、頭数、飼料摂取量、、、全てのデータを評価するのは大変ですが、何か問題が起こった時に、課題を評価できるデータがないか探してみてはいかがでしょうか?
 
 
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