2024年3月15日 **************************************** 前回のコラムでは、検査結果を陰性/陽性を判断する上での境界値つまり「カットオフ値」についてお話しました。今回のコラムでは、データの種類についてお話します。 データには「定性的」データと「定量的」データがあります。定性的データには、オス/メス(生物学的性別)、PCRの電気泳動像における陽性/陰性(バンドがあるかないか)といった二項データや、都道府県や市町村などのカテゴリカルデータ、自由記述などの質的データがあります。定量的データは、動物の数や産仔数といったカウントデータや、日齢や体重などの連続データがあります。簡単にまとめると、白・黒というようにデータを分類しやすいのが定性的データ(特に二項データ)、数値として表されるのが定量的データと言えます。 前回のコラムでお話した「カットオフ値」は、検査系において定量的データを扱う上で、どの値からを陽性とするかを設定する値でした。ELISAやリアルタイムPCRを実施すると定量的データとして結果が返ってきます。この結果をもとに、陽性か陰性かを判定します。 畜産業では、日々「データ」にあふれています。牛の日齢、体重、性別、頭数、飼料摂取量、、、全てのデータを評価するのは大変ですが、何か問題が起こった時に、課題を評価できるデータがないか探してみてはいかがでしょうか? |