2024年3月7日 母牛の状態を確認してみよう ちょっと!今までのアドバイス全部やってみたけど全然舐めてくれないよ!どういうこと!?というケースもあるでしょう。こういうときは「母体の体調」にも目を向けてあげた方がよさそうです。 そんな可能性もゼロではないからです。例えば、膣粘膜が激しく損傷していて激痛が走っている、神経を痛めて立っているのもやっと、などのように分娩そのものがハードすぎて母体にダメージがきているかもしれないのです。子牛を舐めてくれない母体の様子を今一度確認してみてください。背中を曲げたり、尾を挙げたりしていませんか。産道からの出血量が多くないですか。膣壁に裂創は生じていませんか。目を見開いていたり呼吸が苦しそうだったり、そもそも座りこんで立てない・・・というようなことはないですか?無理なけん引の後は子宮や膣、腰椎や尾椎に相当な力が加わっています。痛みがひどそうな様子があれば、鎮痛薬の投与が必要かもしれませんし、活力が弱ければ点滴などの処置も必要かもしれません。子牛の世話をしたいけどできない場合も考えておかなければいけません。 前の記事 第429「親が子を舐めてくれないとき その④」 | 次の記事 第431話「後弓反張とは」 |