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第429「親が子を舐めてくれないとき その④」 |
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2024年2月29日
周りの照明を消してみよう
エサをふりかけても舐めてくれない・・・ここまでくると非常に困りますね。もしもそれが夜のできごとであれば、思い切って牛舎の明かりを消してみてください。照明のレベルを薄暗い状態に落としてみるやり方でも構いません。
とくに人間が介助に入るときは牛舎の明かりをつけますし、産後も様子を見たいので母牛も子牛も照明にビカビカと照らされていることが多いです。この明るさが母牛の興奮状態を助長してしまっていることがあります。照明を落とせばあたりは暗闇に包まれます。草食動物である牛は、外敵に襲われることを避けるために夜間に分娩が始まるような体になっています。明るい場所ではアドレナリンが出て落ち着かないのかもしれません。あたりが暗闇に包まれれば、周囲の人影もほかの牛たちの姿も視界に入りづらくなりますので、落ち着いて子牛の世話ができるようになるかもしれません。
静けさと暗い環境は落ち着きを取り戻すためには必須な条件なのかもしれません。
つづく
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どこからが下痢なのか
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