2024年1月22日 先日、牛肉(筋肉検体)から基準値以上の塩化ジデシルジメチルアンモニウムが検出されたというニュースがありましたね・・・。これは消毒薬である逆性石鹸の成分で、畜舎消毒等において広く用いられています。使いやすくて、個人的には大大大好きです。 私達が普段使用している動物用医薬品の一部には、出荷前の休薬期間というものが定められています。これは畜産物を安全に食用に供するために、非常に重要なものになります。一部の消毒薬にも休薬期間が定められており、牛に直接噴霧する場合などは休薬期間に注意する必要があります。 以下に一部の消毒薬の牛における休薬期間を、添付文書を基にまとめてみました! 添付文書にも記載されていますが、牛に直接噴霧する場合のみ休薬期間が適用とされています。ですので、トラックや畜舎を消毒した際に間接的に牛に付着する場合は、基本的には休薬を気にする必要はないということです。 しかし、ここからが重要です。間接的に付着する場合であっても食肉中から基準値以上の消毒薬が検出された場合は、食品衛生法違反になります・・・・!そう、結局です。 そのため出荷前の牛(のエリア)では可能な限り牛への暴露を避ける、もしくはオキシリンク‐SPのような休薬期間がない製品を利用するのが安全かと思いました! 前の記事 パリ五輪とプラスチックとルーメンと | 次の記事 満月の日は、子牛が生まれやすい!? |