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蓮沼浩のコラム
第757話:消費者物価指数(CPI)

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2023年12月5日

先日往診中にコンビニによって「肉まん」を購入すると・・・
明らかに小さい。手の平にちょこんと乗りました。

様々な食料品の大きさや、量が少しずつ小さくなったり減ってきたりするいわゆる「ステルス値上げ」に関しては数年前からヒシヒシと感じていましたが、今回の「肉まん」には思わず「おっ!!」と言ってしまいました。

小生、「肉まん」ではなく「大きめの小籠包」と言った方がいいのではないかと思った次第であります。このほかにも小生が地味に好きな、ある鹿児島名産の全国区で知られているボンタンをつかった飴は、以前は箱の中にぎっちりと隙間なく収まっていたのですが、先日購入したら「スッカスカ」になっていました。箱をふると「カタカタ」音がする何ともシュールな状況でした。

総務省統計局が毎月発表する消費者物価指数(CPI)というものがあります。簡単に言えば、物価の変動を表す指標になります。細かくコアCPIとかコアコアCPIとか、色々と分類されているのですが、小生はいつも総合指数であるCPIの変動をみています。

2020年を基準年として推移をみてみると、2022年に入ってからグングンCPIが上昇しています。物価が上がってきている。つまりインフレになってきています。そして、2023年10月では2020年の基準を100とすると、107.1と7.1上昇しています。昨年の10月と比べた場合、前年同月比は3.3%の上昇。政府日銀の目指している安定した2%程度の上昇よりも結構大きくなっています。とにかく上がってきています。

あるスーパーの経営者の方とお話すると、「消費者の方は毎月購入する金額は同じだが、購入数は確実に減っている」とのこと。つまり、毎月の購入金額を一定にしてその中でやりくりしているので、インフレにより物価が高くなったので購入量が減っているともいえます。

2023年の昇給率平均は3.67%。今までずっと2.0%程度。そして2022年は2.1%だったものが、2023年は一気に3.67%に上昇しています。CPIよりも高い数値となっています。賃金の上昇が物価上昇に連動している状況になってきてはいます。ただ、これは大企業の人たちが引き上げていて、おおくの中小企業は厳しい状況が続いていると思います。

色々なものが、作れば売れるという状況ではなくなってきています。とにかく出口戦略が大切なので農家さんと一緒にいろいろ考えていきたいと思っています。そして出来るところから粛々と動いていきたいと思います。
 
 
 
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診断や原因の追究は大切

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